こんにちは!TERAです!
今回はHONDAが世界に誇る可変バルブタイミングシステム「VTEC」を搭載した歴代のエンジンについて、搭載したクルマも含めて紹介していきたいと思います!
個人的な見解も含めて歴代の名機を順に紹介していきます!
VTEC誕生
HONDAが世界に誇る
VTEC(Variable Valve Timing & Lift Electronic Control System )は、
これまでになく気持ちよく吹けあがるスポーティーなエンジンを造りたい!
という思いから開発が始まりました。
それまでの世界の技術水準は、高性能といわれるエンジンでもリッターあたり80馬力、レブリミット6800回転がせいぜいといったところでした。
なんとそこを2割増しの自然吸気でリッター当たり100馬力、レブリミット8000回転を具体的な目標にしたそうです。
結果的にそれを実現してしまうというのがHONDAのすごさですよね!
歴代VTEC
歴代のVTEC搭載エンジンを搭載したクルマも含めて振り返っていきたいと思います!
B16A

世界初可変型バルブタイミングシステムを搭載したエンジンがB16A型エンジンです。このエンジンの開発ににあたって様々な新技術、新素材が搭載されました。
新素材の投入
当時の主流であった1.6Lクラスの最高出力である、6800rpmから目標である8000rpmまで出力を上げるにはエンジン各部にかかる負荷が40%も増加してしまいます。そのため、エンジンを構成する素材を変えることは必要不可欠でした。
そこでB16A型エンジンには、カムシャフトに高カーボン、高クロムの新合金に熱処理、表面処理を施したキャストスチームカムシャフトを採用しました。
また、排気バルブの素材に用いたのは、ニッケル基超耐熱鋼にモリブデン、チタン、タングステンを配合した新開発材でバルブステム細軸化を可能とし、20%もの軽量化につながっています。
これらの効果により、吸気バルブは従来のDOHCエンジンの3mm増しの33mmに拡大されています。また、バルブタイミングとリフト量をレースエンジン並みにすることが可能となり、エンジンの特性を高回転側にシフトすることができ、吸気時のロスも低減できたことで、最終的に1.6Lで160馬力、最高出力回転数7600rpm、レッドゾーン8000rpmという夢のようなエンジンが誕生しました。
高回転時だけではなく、低速カムは従来の35度と比べ下死点後20/30度とすることで低、中速域のトルクの安定し幅広いトルクバンドを実現することが出来ました。
搭載した車たち
1989年型 インテグラ

フルモデルチェンジの2代目として登場した1989年型インテグラはホンダが誇るVTECエンジンを初めて搭載したモデルです。
上皇様の長年の愛車であったことは、ご存じの方が多いのではないでしょうか。
バックトゥザフューチャーシリーズで有名なマイケル・J・フォックスがCMに登場したことでも話題になりました。「カッコインテグラ」のフレーズはあまりに有名ですね!(笑)
色々な意味で日本の象徴ともいえる名車なのではないでしょうか!
1991年型 シビック

5代目シビックとして登場したスポーツシビックは愛称のとおり軽快な走りを実現しつつ、当時の1.6Lクラスにはあまりに似つかわしくないパワフルなVTECエンジンを搭載し、にもかかわらず価格も手ごろであったことから、多くの若者の心をわしづかみにした超人気モデルです。
また、EG6といえば、頭文字Dに登場する庄司慎吾の愛車というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか!
ガムテープデスマッチの回で庄司慎吾の「俺のEG6、、」という言葉とともに流れるエンディングがとても印象的ですね!
まとめ
ここまで初代VTECについて、搭載したモデルとともに振り返ってきました。
当時の基準では考えられないようなも目標を立て、挑戦するという点に当時の技術者の魂を感じることが出来ますよね!
次回の[歴代VTEC特集2]では、初代VTECからさらに進化した後継機について搭載モデルも含め、深く解説していきたいと思いますのでよろしくお願いします!
参考文献


コメント